特許権侵害で任天堂がコロプラを提訴へ
訴訟の内容
訴訟提起日 | 平成29年12月22日 |
訴えの内容 | 特許権侵害に基づく損害賠償請求 特許権侵害に基づく弊社アプリ「白猫プロジェクト」の生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差止請求等 |
訴訟の目的物 および価額 | 損害賠償請求:44億円及び遅延損害金 差止請求の対象アプリ:白猫プロジェクト |
訴訟の原因及び提起されるに至った経緯
任天堂株式会社(以下、「任天堂」といいます。)から平成 28 年 9 月に、当社のゲームが任天堂保有の特許権を侵害するとの指摘がありました。それ以来、1 年以上にわたり時間をかけて真摯かつ丁寧に、任天堂の特許権を侵害しないことを説明してまいりました。しかしながら、当社の考えが任天堂に受け入れられるには及ばず、訴訟を提起されるに至ったものです。
今後の見通し
当社は、当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針です。なお、本件が当社グループの業績に与える影響を現時点で見通すことは困難でありますが、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示いたします。
任天堂側の主張
任天堂広報室によると、任天堂は5件の特許について侵害されたと主張。「タッチパネル上でジョイスティックを操作する際の技術の特許」などが含まれているようです。
特許侵害とされる特許について New
特許侵害とされている特許は5つあり、キャラ操作やチャージ攻撃、シルエット表示に関するものなどが含まれています。
プレイヤキャラクタの移動操作に関して
- 特許番号3734820の請求項1,3,14
ポインティングデバイスを用いてジョイスティックを模した操作において、プレイヤにおける操作の混乱を防ぐゲームプログラム、ゲーム装置、および入力装置を提供する。ジョイスティックを模した操作を行うためにポインティングデバイスに設定される原点が、プレイヤがポインティングデバイスを用いて最初に指定した位置に設定されるため、プレイヤがポインティングデバイスを用いた操作において、操作感覚で直感的に原点を感じることができ、原点の位置を目で確認する必要がない。
チャージ攻撃操作に関して
- 特許番号4262217の請求項1,3,7,8
プレイヤに直感的な操作を行わせて操作性を高めつつ、プレイヤの意図しない操作を防ぐことができるゲームプログラムおよびゲーム装置を提供すること。プレイヤが第1のオブジェクトをポインティングデバイスを用いて操作中であるとき、そのことを示す操作中フラグをオンにする。当該操作中フラグがオンのときに、当該ポインティングデバイスの入力位置と所定の距離内にある第2のオブジェクトについて選択状態とする。そして、操作中フラグがオフ、つまりプレイヤの操作が解除されたときに、上記選択された第2のオブジェクトに対して影響を及ぼす処理を第1のオブジェクトに行わせる。
端末におけるゲームへの復帰に関して
- 特許番号4010533の請求項11
省電力モード解除が容易であり、ゲーム処理モードへ偶発的に復帰しないゲーム機およびそこで実行される省電力モード管理プログラムを提供する。スリープモードでの携帯ゲーム機は、復帰条件と操作スイッチからの入力とが一致する(ステップS31)場合、スリープモードを解除し(ステップS32)、復帰ウインドウを生成する(ステップS33)。次に、10秒間タイマセットし(ステップS34)、復帰ウインドウをLCDに表示する(ステップS36)。次に、ユーザからの指示がスリープモードからの復帰可の場合、復帰ウインドウを消去し(ステップS39)、スリープモード移行直前のゲームデータおよびゲーム画面を復帰させ(ステップS40)、通常のゲーム処理に戻る。一方、操作スイッチによる未入力時間が10秒以上継続した場合、および復帰不可がユーザによって選択された場合、再度スリープモードに移行する。
アプリをインストールした端末およびシステムに関して
実行される通信ゲーム方式に関して
- 特許番号5595991の請求項1,3,9
識別情報を交換した友達とネットワークを介して通信できるので、安全で気軽に参加し易いネットワークゲームを実現する。通信ゲームシステムはたとえば互いに無線通信可能な複数のゲーム装置を含む。ゲーム装置は、近距離無線通信でまたは手入力で取得された相手の識別情報をお友達リストに登録する。その後、ゲーム装置はインターネットに接続し、お友達リストの相手とネットワーク通信可能か否かをたとえばサーバに問い合わせる。通信可能と判定された場合、ゲーム装置は当該相手のアドレスを取得してネットワーク通信をする。他のゲーム装置から接続されたときに既に通信中の相手が存在する場合、ゲーム装置はそれらの識別情報を送信して通信相手同士を紹介する。紹介を受けたゲーム装置は、当該紹介された相手とネットワークを介して通信し、必要があれば相手の識別情報をお友達リストに追加する。
シルエット表示に関して
- 特許番号3637031の請求項12,14,15
ゲームシステムを構成するゲーム機のCPUは、プレイヤがコントローラを操作したことに応答して、プレイヤキャラクタおよび仮想カメラのゲーム空間内での位置を更新的に決定する。また、CPUやGPUによって生成されたゲーム画像がモニタ上に表示される。そしてCPUやGPUによって、ゲーム画像における建物オブジェクトや壁オブジェクトの画像上に、プレイヤキャラクタの存在をゲームプレイヤに知らしめるように、特定形状の第1目印画像を描画する。 プレイヤは、この第1目印画像に基づいて、プレイヤキャラクタが物陰に隠れている状態を理解することができる。
画像参照元
その他の関連情報
以下の情報は正式な発表ではありません。
第1回弁論は平成30年2月16日
訴訟対応経験者を募集
コロプラでは訴訟対応経験者を募集しているようです。
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